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借金(奨学金+親)600万を背負って大学を卒業し、返済中の私が思うこと

 どうも、手取り約15万円の事務員です。私は現在社会人10ヶ月目になりました。ビジネスマンらしく結論から言うと借金600万を背負って大学を卒業したことに後悔はしていません。ですがここまでの心境になるまでには長い道のりがありました。

 

 

高校在学時

 

 高校で行われた奨学金説明会。何度も足を運んだが結局決心がつかなかった。アルバイト禁止ということもあり、1円も稼いだことがない。しかも、若干の不登校気味だったので社会人として働けるのかといった不安があった。そんな状況下で何百万という金額を借りることに大きな不安が圧し掛かる。しかも、借りたとしてもアルバイトをしなければ学生生活ができない状況がわかっているなか、自分にそれができるのかという不安。何度も考えてもその時は決断できず、費用の安い通信制の大学、放送大学に通うことにした。

 

 

大学に通うことを決心

 放送大学では届いたテキストと動画を観ながら学習していく。また課題を提出したり、テストを受けに行く。サテライトスペースなるものがあり、そこでも学ぶことは可能であったが、基本は独学スタイル。これが自分には難しかった。高校卒業後、飲食店でのアルバイトを始め、毎日疲労困憊してしまい、全く勉強が手につかなかった。夏休みの宿題は最終日に半べそを搔きながらやる性格だったのだ。アルバイトを言い訳にやる気も起きなかった。お金もない、勉強する意欲もないといった状態になってしまった。1年ほどするとこの状況のやばさに焦燥感にかられるようになった。この単位取得ペースだと到底4年で卒業できないし、就職もうまくいく気がしないのだった。その時、自分が夢中になれたことは何だったのか思い出した。そう大学受験だったのだ。わたしは通学生のほうが就職に有利だろうし、ゼミや卒業論文を先生に教えてもらいたいと思った。アルバイトで貯めたお金と奨学金で通うことを決意した。このとき奨学金を借りて進学を決心できたのには、アルバイトではあるけれど自分で稼ぐということができるという自信がでたからである。また正社員になれなくても実家暮らしでアルバイトをすれば、なんとか返していけるだろうと、自分なりに見通しを実感をもって立てられたからでもある。

 

 

大学在学時の日常

夜間コースのある大学に通った。昼間はカフェで働き、夕方18時ころから授業を受け、21時過ぎに終わる。6,7限の2コマを取ることが多かったが、16時ころに始まる5限を取ることもあった。お恥ずかしながら、私は体力がない。立ちっぱなしのアルバイトを終え疲れ切った後、友人と学食を食べお腹を満たす。そして授業2コマ約3時間を聞くのは頭が上手く回らず苦労した時もあった。しかし、大学に入学して講義を始めて受けた時の感動、知的好奇心が満たされていくこのと楽しさがあり、大学で学べる事は今まで触れたことのない知識や経験ばかりでとても楽しかった。大学で学べることがとてもモチベ―ションになり、頑張れた。また学友に恵まれたことが大変大きかった。授業で分からないところをお互いに教え合ったり、課題をともに取り組んだりと、素晴らしい友人と学ぶことができた。また辛い日々も友人と遊ぶことで気が晴れた。

 

社会人になって思うこと

 返済が始まった。奨学金は毎月20,786円だ。私の場合は親への返済が毎月1万の計30,786円を返している。正直に言えば、この返済がなければもう少しゆとりのある生活ができるのにといった思いになることもある。しかし、大学進学という機会を与えてくれたというのもまた事実。大学で学ぶ機会があったからこそ、返済で苦労することもあるが、広い世界を学ぶことができ、自分を豊かにしてくれたお金に感謝している。私は就職が上手くいかなかったが、学ぶことを続けてより稼げる仕事につく努力をしている。ある意味、借金があるからこそ仕事に熱が入るのかもしれない。私のペースでいい、ゆっくりでいい、前を見ていきたい。